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「むし歯」や「歯周病」の原因

なぜ、むし歯や歯周病になるのでしょうか?
あなたは考えたことはありますか?
 
「砂糖を多くとるから」「食べ物のカスが残っていたから」「歯の磨き方がよくないから」「むし歯菌や歯周病菌が多いから」など、いろいろな答えが出てくると思います。
でも、本当にそうでしょうか。
 
実は、むし歯の発生原因は、細菌の排泄物から発生した“酸”に勝てるだけの強い歯質とだ液、そして細菌を一定数以上に増やさない体質と再生能力。これらをもっていないことのほうが大きいのです。
 
「むし歯」や「歯周病」になる11の原因
 
●だ液や体液が酸性になっている
※酸性食が多いと酸性に傾く。普通は中性か弱酸性
●だ液緩衝能(かんしょうのう)が下がっている
※だ液を分泌して歯垢の中で生まれた酸を中和する能力
●だ液の流出量が少ない
●免疫力が低下している
●だ液による自浄能力が不足している
●歯並びや噛み合わせがよくない
●生活習慣が乱れている
●(栄養のバランスが崩れている)
●糖の摂取量が多すぎる
●酸性の摂取量が少なすぎる
●歯と口の働きが十分でない
噛む力、頬の力、舌の力、歯の移動力、歯の萌出力、発育力、体力などのバランスがとれていない
などなど、これだけの要素が組み合わさって、むし歯や歯周病が発生します。ただ単に“歯垢(プラーク)のせい”ではなく、体質・歯質の問題が大きいことを、おわかりいただけたと思います。
 
むし歯や歯周病は、酸に打ち勝つだけの歯質とだ液をもたない口腔に発生する!
 
現在、むし歯も歯周病も、その原因はほとんど同じとされています。むし歯の場合は、口の中にいるむし歯菌が糖を栄養にして増殖。その周辺で酸性の排泄物が固まり、それが腐敗した食物や食べカスの酸と重なって、歯を溶かし、やがては穴をあけるのです。
 
一方、歯周病は、主に嫌気性菌や歯周病菌が増殖して歯周ポケット内にたまり、それらの菌の排泄した毒素が歯肉を肥大させたり、歯を支えている骨を破壊したりして、歯ぐきを痩せさせます。そして最後には歯自体が抜けてしまうというものです。
 
むし歯や歯周病を防ぐためには、細菌の排泄物による酸に打ち勝つだけの歯質とだ液、細菌の数を一定数以上に増やさない体質や再生能力。これらが必要です(超音波スケーラー)。
 
では、どうやって、むし歯や歯周病に勝てる歯質やだ液を手に入れるの?
 
それはずばり「噛む回数を増やしてよく噛み、歯磨き効果の高い歯ブラシを使い、時間をかけて歯を磨くこと」につきます。ほかにも「菜食で、よい水をとり、よい空気を吸い、ほどよい運動で汗をかき、たくさんだ液を出して新陳代謝をよくする……」といった注文もあるのですが、現代人にはなかなか難しい条件でしょう。だからとにかく、“よく噛み、高品質の歯ブラシでよく磨く”ことが大切です。
 
噛むことの大切さ
 
最近はどこでも食べ物が手にはいりますし、どこでも食べることができます。しかもあまり噛まなくて済む食べ物ばかりです。ですから噛みすぎてあごが疲れた。だ液がいっぱい出て、噛めば噛むほど味がよくなった。そんな経験も少なくなっています。
 
また、奥歯を強く噛み締めることも、口を大きく開いて呼吸したり、声を出したりする機会も減っています。いまどき、笑ったり、自己主張をしたりしたときに、第一大臼歯(奥歯)が見える人はほとんどいません。むしろ小さな口からチョロチョロと舌を出したり、ひっこめたりして話す人が増えてきました。
 
こうしてできた軟らかい小さなあごの骨と軟らかい歯は、むし歯にも歯周病にもなりやすく、さらに顎関節症や骨粗鬆症、そして心臓病のもとにもなるといわれています。
 
このため、よく噛み、だ液をいっぱい出すことで強いあごと硬い歯を作ることが、健康の入り口といわれるのです。噛むことの重要性を、もう一度認識し直していただけたら幸いです(口腔内カメラ)。

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