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口の中の細菌について

大人の口の中には、まだ名前のないものも含めて約300~700種類の細菌が生息していると言われています。
 
歯をよく磨く人で1000~2000億個、あまり歯を磨かない人では4000~6000億個、さらにほとんど磨かない人では1兆個もの細菌がすみ着いています。
 
歯垢はこれからの細菌の塊で、1g中に1000億個と言われています。
 
母親のお腹の中にいる胎児は無菌状態の羊水の中で成長するので、口の中にも細菌はいません。
 
しかし出生直後から、母親や家族からの細菌が新生児の口の中に移って定着します。
 
乳歯の生えそろう3歳頃迄には、口の中の細菌バランスが決まります。
 
定着した常在細菌はそのバランスを保ち続け、後から口の中に侵入する細菌やウィルスの異常増殖を抑え、口腔環境の維持に働き私たちと良好な共生関係を保っています。
 
例えば3歳までに母親の口の中にむし歯の原因となるミュータンス菌が多いと、子どもに移行して、むし歯になりやすいことも報告されています。
なので、むし歯の原因菌であるミュータンス菌に感染しなければ、それ以降は感染しても増殖は抑えられるのでむし歯になりにくい口腔環境が整います。
 
口の中の汚れや細菌は、唾液のもつ自浄作用によって洗い流されますが、加齢によって唾液の分泌量が減ることで、さらに細菌が定着しやすくなります。
 
実は、口の中にいる細菌の病原性(体に悪く働く性質)はとても弱く、唾液の洗浄・抗菌作用と毎日の歯磨きによって細菌数は抑えられています。
 
しかし加齢や病気で免疫力が低下している状態の上、口腔清掃が不十分だと口腔内細菌が増加して共生関係が崩れ、いろいろな疾患を引き起こします。
 
そのため、口腔内清掃が不十分であれば高齢者は特に誤嚥性肺炎に注意が必要です。
 
口の中の細菌には、カンジダ菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、肺炎桿菌、インフルエンザ菌など、全身疾患の原因菌も含まれていて、免疫力の低下とともに増殖し、病気を引き起こすこともあります。
 
病気のリスクを減らすためにも、口腔ケアをしっかり行ってお口の中を清潔に保つことが大切です。
 
細菌は、口蓋や舌の表面にも潜んでいるので、歯だけでなく舌や粘膜の清掃もしっかり行いましょう。
 
口腔内の清掃が十分だと思っている方も、歯茎の中に歯石となって菌が繁殖している場合もありますので、定期的に歯科検診に行っていただくことをおすすめしております!
 
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